実地指導

2015年8月9日の指導の一部です。

水田の最後の草刈りです。早生種では、7月いっぱい。中手種、晩生種で、8月10日くらいまで、遅くても盆までには、最後の除草の作業を終わるようにします。それを過ぎると、稲は幼穂形成の営み(茎が扁平から丸くなる)に入り、稲の根を傷めますので田んぼに入らないようにします。特に、開花交配の時期はぜったいに田んぼに入らないようにします。その後は、草刈りは行わず、広い田んぼに稲のみが育つのではなく、稲の足元に草のある状態にします。
水の管理は、早生種は9月いっぱい、中生種、晩生種は10月中旬まで。その後1カ月は、雨でたまる水だけにします。

水田における最後の草対策です。田植え後1カ月に稲は少年期から青年期
になりますが、早い目、早い目に草を刈ると元気よく育ちます。ちょっと手遅れ
になると草に圧倒されます。適期適格に、少し手を貸してあげると、実りを手
にすることができます。
この時期になると、稲の根が横に張り出しますので、最後の草刈りは、できる
だけ根を痛めないように、田んぼに足を踏み入れないように、3列を一度に
刈ります。また、草の生えているところは、稲の毛根が地上部まで出てきます
ので、それまでの草の茎を残さず刈るのではなく、地上部3〜5センチ上を
刈るようにします。
まず、真ん中の列を刈ります。
 
次に、足を踏み入れずに左の列を刈ります。
次に、足を踏み入れずに右の列を刈ります。このように、3列を一度に刈り、
田んぼに足を踏み入れる面積を少なくします。
 
完了 畦塗りの修復(けらばなし)です。モグラ穴を見つけたり、オケラ、沢カニなど
の穴を修復します。鋸鎌あるいは、クワで草を刈ってから、クワの裏面を
使って塗り直します。まず、塗れるように土壁に水をかけます。
 
クワの裏面を使って、塗ります。 同 しばらくは、草も生えにくくなります。
 
先月、播種したきゅうりの手入れです。草丈を低くして、2週間前に5本から
2本に間引いた株をさらに1本に間引きます。
完了
 
ゴマの手入れです。大きな芋虫がついていたので、捕殺します。放って
おくと葉をすべて食べられるので、その都度、見つけたら捕殺します。
モチトウモロコシのカラス除けです。2週間前に2段に糸を張りましたが、
カラスに荒らされたので、さらに何重にも、上部にも糸を張りました。
 
ニンジンの筋蒔きです。 まず、紐を張って、クワ幅の倍くらいに草を刈りました。
 
クワを使って、後ろに下がりながら、表面の土を削り取ります。
 
次に、前に進みながら耕起します。乾燥で土が硬かったのと宿根草の
根が多かったので、7,8センチ耕起しました。
宿根草の根を取り除きます。
 
ニンジンの種を播きます。 鋸鎌の背面を使って、土の表面を叩いて、ニンジンの種を落ち着かせます。
 
クワの裏面を使って、強く鎮圧します。 乾燥を防ぐため、草を被せます。
 
草の上から、再度鎮圧しました。 水をたっぷり撒きました。
 
最後に、補いに、際にヌカ、油粕半々を撒きました。 とうがん、かぼちゃの手入れ。つるの伸びているところの草を刈るのと、
草丈を低くしました。
 
完了 さつまいものつるあげです。さつまいもは、つるの途中で根をさして、そこに芋
を作ろうとして、株元のいもが太らなくなるため、途中にさした根を切るため
つるかえしします。