実地指導
2016年8月14日の指導の一部です。
水田の最後の草刈りです。早生種では、7月いっぱい。中手種、晩生種で、8月10日くらいまで、遅くても盆までには、最後の除草の作業を終わるようにします。それを過ぎると、稲は幼穂形成の営み(茎が扁平から丸くなる)に入り、稲の根を傷めますので田んぼに入らないようにします。特に、開花交配の時期はぜったいに田んぼに入らないようにします。その後は、草刈りは行わず、広い田んぼに稲のみが育つのではなく、稲の足元に草のある状態にします。
水の管理は、早生種は9月いっぱい、中生種、晩生種は10月中旬まで。稲刈りの1〜2週間前に水を止めるようにします。
水田における最後の草対策です。田植え後1カ月に稲は少年期から青年期 になりますが、早い目、早い目に草を刈ると元気よく育ちます。ちょっと手遅れ になると草に圧倒されます。適期適格に、少し手を貸してあげると、実りを手 にすることができます。この最後の草刈りは、今までの1列置きではなく、 全面刈りします。 |
この時期になると、稲の根が横に張り出しますので、最後の草刈りは、できる だけ根を痛めないように、田んぼに足を踏み入れないように、3列を一度に 刈ります。また、草の生えているところは、稲の毛根が地上部まで出てきます ので、それまでの草の茎を残さず刈るのではなく、地上部2〜3センチ上を 刈るようにします。 まず、真ん中の列を刈ります。 |
次に、足を踏み入れずに右の列を刈ります。 |
次に、足を踏み入れずに左の列を刈ります。このように、3列を一度に刈り、 田んぼに足を踏み入れる面積を少なくします。 |
同 | 完了 |
つるありインゲンの種まきです。ミニトマトがモグラに根を持ち上げられた みたいで、枯れましたので、その支柱の根元に種を播きました。 |
まず、植穴を掘ります。 |
つるありインゲンの種を3粒播きます。最終2株に間引きます。 | 7cmくらい離して播きました。 |
人差し指で、押え付けて | 1センチくらいに埋めて |
乾燥を防ぐため、草を被せます。 | 水をたっぷりあげて完了です。 |
ニンジンの筋播きです。 | クワ幅に草を刈ります。 |
紐を引っ張ります。 | クワを使って、紐に沿って、草の種の混じった表面の土を削り取ります。 |
次に、前に進みながら2,3センチ耕起します。 | 宿根草の根があれば、丁寧に取り除きます。 |
乾燥を防ぐためと、覆土を均一にするため、クワの裏面を使って、強く鎮圧 します。 |
ニンジンの種を播きます。 |
鋸鎌の背面で叩いて、ニンジンの種を土の中に落ち着かせます。 | 今回は、土を撒く覆土をしませんが、覆土をする場合は、サイドにクワの刃 を入れて、下の方の草の種の混じっていない土を覆土に利用します。 |
乾燥を防ぐために、クワの裏面を使って、鎮圧します。 | 草を被せます。 |
最後に、雨が長らく降っていないので、水をたっぷりあげました。 | 白菜の点播きです。 |
株間50cmくらいに、植穴を掘ります。 | 白菜の種を5粒播きました。 |
人差し指で押え付けて埋めます。 | 草を被せます。 |
完了です。 | 最後に、水をたっぷりあげました。 |
秋作用のジャガイモ(出島)の植え付け | 秋作用の場合は、種芋を切らずに植え付けます。(切れば、高温のため 腐敗が出ます。) |
乾燥ねぎ(九条ねぎ)の植え付け。 | 株間15センチくらいに2本植えしました。 |
同 |