実地指導

2017年8月13日の指導の一部です。

水田の最後の草刈りです。早生種では、7月いっぱい。中手種、晩生種で、8月10日くらいまで、遅くても盆までには、最後の除草の作業を終わるようにします。それを過ぎると、稲は幼穂形成の営み(茎が扁平から丸くなる)に入り、稲の根を傷めますので田んぼに入らないようにします。特に、開花交配の時期はぜったいに田んぼに入らないようにします。その後は、草刈りは行わず、広い田んぼに稲のみが育つのではなく、稲の足元に草のある状態にします。
水の管理は、早生種は9月いっぱい、中生種、晩生種は10月中旬まで。稲刈りの1〜2週間前に水を止めるようにします。

畦塗りした箇所の草が伸びているので、草刈りをします。
 
草を刈ったら、クワの裏面を使って、畦を塗り直すことで、草の生育を
少しでも抑えることができます。
水田における最後の草対策です。田植え後1カ月に稲は少年期から青年期
になりますが、早い目、早い目に草を刈ると元気よく育ちます。ちょっと手遅れ
になると草に圧倒されます。適期適格に、少し手を貸してあげると、実りを手
にすることができます。この最後の草刈りは、今までの1列置きではなく、
全面刈りします。
 
この時期になると、稲の根が横に張り出しますので、最後の草刈りは、できる
だけ根を痛めないように、田んぼに足を踏み入れないように、3列を一度に
刈ります。また、草の生えているところは、稲の毛根が地上部まで出てきます
ので、それまでの草の茎を残さず刈るのではなく、地上部1〜2センチ上を
刈るようにします。
右側、真ん中、左側と3列を刈っていきます。
 
3列完了です。このようにして全面を刈ります。 里芋の手入れ
 
草丈10cmくらいに、草を刈りました。 冬瓜、カボチャの手入れ
 
全面、冬瓜、カボチャの葉で覆われるように、草を刈りました。 ささげ、インゲン豆の手入れ
 
外側は地面すれすれに、支柱の中は、草丈10cmくらいに、草を刈りました。 ニンジンの筋播きです。
 
まず、草を刈ります。 覆土用の土を取るため、クワの刃を入れてます。
 
草の種の混じっていない、中の方の土を掘り出し、覆土にします。 クワ幅の倍くらいに、草の種の混じった表面の土を削り取ります。
 
次に、前に進みながら2,3センチ耕起します。 宿根草の根があれば、丁寧に取り除きます。
 
クワの裏面を使って、平らに均します。 ニンジンの種を播きます。
 
ニンジンの種が見えなくなる程度に、覆土します。 乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って、鎮圧します。
 
乾燥を防ぐため、青草を被せます。
 
再度、草の上から鎮圧しました。 補いに、ぬか、油粕半々を撒きました。
 
鎌の背で叩いて、ヌカ、油粕が落ち着かせます。
発芽して、10cmくらいの高さになったら、間引きしますが、
最終、株間10cmくらい、狭くても、5〜7cmくらいに間引きます。
白菜の点播きです。
 
刈った草を畝に戻します。 株間50〜60cm間隔に、2条に、ちどりに植穴を掘りました。
 
白菜の種を5粒播きました。 指で押え付けて埋めて、手の平で鎮圧します。
 
草を被せて完了です。 乾燥ねぎ(九条太ねぎ)の植え付けです。
 
クワを傾けて、V字型に溝を掘ります。 深さ、5cmくらいに植え付けます。
 
株間15〜20cmくらいに植え付けました。活着したら、あと5cmくらい
土寄せをして、白い茎の部分を伸ばすようにします。