川口由一さんの実地指導

2004年9月12日の指導の一部です。 

9月の水田は畦草刈りくらいで、あまり作業はありません。水管理は、早稲種で9月中ごろ、晩生種で9月末まで、水を張っておきます。川口さんの前の稲は、晩生種のトヨサトで、まだ穂が垂れていません。水を止めた後は、水の出口の高さを、雨が降ったら溝に少し水が溜まるくらいの高さに調節しておきます。この実習田は月に一度しか手入れをしていませんので、かなり草が高く、刈り入れがしにくくなりますので、この後、軽く草刈を行いました。 先月播種したキャベツの苗床です。移植する30分前くらいに、水をまいて湿らせておきます。
 
白菜の苗の植え付け 草丈20センチくらいに、軽く草を刈ります。根元まで草を刈ると虫の害を受けやすくなりますし、乾燥しやすくなります。 ひもを引っ張って列をそろえます。手前の列は、ひもを目安に植え付けます。のこぎり鎌で植え穴を掘ります。
 
指先を土に差し込んで、周りの土を苗に寄せてきて、植え付けます。 補いに、油粕、ぬか半々を撒きます。
 
ブロッコリーの植え付けです。同じく20センチくらいの高さに草を刈ります。 紐を引っ張って、白菜と同様に植え付けます。
 
にんじんと和歌山だいこんの種まきです。どちらも、川口さんが昔から育てているものです。にんじんはお父さんの代からからのものだそうです。ここも草丈20センチくらいに刈っています。 紐を引いて、くわ幅の草を刈ります。
 
くわで表面の草の茎、草の種をを削り取ります。 2,3センチくわで耕起した後、平らになるよう鎮圧します。
 
左はだいこんの種まきです。紐をひいて、鎌で少し土を掘ります。 にんじんの種を播きます。
 
こちらはだいこんの種まきです。4センチ間隔くらいに一粒づつ播いて、覆土します。 にんじんの覆土用の土の確保です。このようにくわの刃を入れて、その下の草の種の混じっていない土を覆土にします。
 
覆土します。 だいこんの種まきが終わったら、足先で踏んで鎮圧します。
 
草を被せます。 にんじんの鎮圧をします。
 
にんじんも草を被せます。にんじんの種は皮をかぶっており、このように苗床を作るように、乾燥しないように、丁寧に行う必要があります。ほうれん草、菊菜の種も皮をかぶっており、このような丁寧な」作業が必要です。だいこん、小松菜、チンゲン菜等の皮をかぶっていない種は、このように丁寧にする必要はありません。 チンゲン菜の種まきです。草の上から種をばら撒きします。この後、二十日だいこんと和歌山だいこんを混ぜた種も同様に播種しました。
 
その後、草を刈ります。草を刈っている間に種は、土に落ち着きます。草が厚い目の所は、少し草を取り除いて、これでOKです。 長ネギの植え付け。紐を引っ張って、くわで深く土を掘ります。(30センチくらい)長ネギを5センチくらい植え付け、育っていけば、土を埋めていきます。
 
たまねぎの苗床の作り方です。まず、草を刈ります。 表面の土を削り取ります。
 
2,3センチ耕起します。 くわの裏を使って、平らに鎮圧します。
 
たまねぎの種を播きます。 表面の土を削ったその下の土で、覆土します。
 
くわの裏を使って鎮圧します。 草を被せて終了です。