川口由一さんの実地指導

2008年9月14日の指導の一部です。

先月、種を播いた、つるありいんげんの支柱をしの竹(笹)を使って組みました。ほんとは、もっと早い目に支柱を組むべきとのことです。 9月の水田の管理は、畦草刈りの作業くらいですが、この時期は、開花の時期になっており、水田の中に入ると、受粉の営みを損ねますので、けして田に入らないようにします。あと、水の管理ですが、ここ赤目では、9月末で水を止めます。その後は、雨が降れば、溝に水が溜る程度に水の出口高さを調節しておきます。田んぼが乾燥すると、もぐらが入ってきますが、溝に水を張ることによって、少しでももぐらの侵入を防ぐことができます。
 
キャベツ、ブロッコリーの種播きです。先月、種播きをしましたが、草に負けてしまいましたので、再度、種播きをします。まず、草を刈ります。
 
草の種の混じった表面の土を削り取ります。 写真上:2、3cm耕起し、草の根を取り除いたり、もぐらの穴の修復をします。
 
写真上:くわの裏を使って、平らに鎮圧します。写真下:くわを使って平らに均します。 苗床への種の蒔き方ですが、線播きとばら播きの2つの方法で行います。どちらの方法を取ってもかまいません。写真上:鎌の背を使って、5,6cm間隔に線を引きます。
 
写真下:鎮圧します。 写真上:キャベツの種を、鎌で引いた線上に3,4cm間隔で播きます。
 
写真下:ブロッコリーの種を3,4cm間隔にばら播きします。発芽して密になりすぎたら間引きします。 写真上:種を播いた線に側の土を寄せて覆土してから、くわを使って鎮圧します。乾燥を防ぐためです。また、線の両端に棒を立てて目印にしています。写真下:覆土にする土を用意しています。表面の土は草の種の混じっているので、その下の土を覆土にします。
 
写真下:覆土します。 写真下:くわの裏を使って、鎮圧します。
 
乾燥を防ぐため、青草を被せます。
 
周りにも草を被せます。 1か月来れませんので、ぬか、油粕半々を薄く補います。通常は、発芽してから補います。
 
ごまの収穫です。赤目では、初めて栽培したそうです。ごまの収穫時期は、一番下の実が茶色く枯れたときに刈り取りします。 葉をちぎって落とします。あとは、ござの上で乾燥させて、実が全て枯れたら、槌でで叩いて、種を落とします。あとは、箕でごみを飛ばし(みどり)、その後、水に浸けて砂を落とし、浮いたごまを乾燥させます。
 
葉ねぎの植え付けです。この場所は、さつまいもを植え付けていましたが、猿にほとんど食べられてしましました。いままで猿の被害はなかったのですが、今年になって、猿の群れが現われて、この近辺の農家もすごい被害にあっています。 草を刈ったあと、猿に掘られたでこぼこを均します。
 
刈った草を被せます。 紐を引っ張って
 
ねぎの苗を、10cm間隔くらいに、1,2株植え付けます。 こちらの畝は、ニンジンと大根の種を播きます。まず、草を刈ります。
 
この場所は、先月、ニンジンの筋播きをしましたが、適期(8月下旬〜9月上旬)前に播いたのと、種を播いてからほとんど雨が降らなかったため、一部分しか発芽していませんので、再度、ニンジンの種を播くことにしました。 写真左:ニンジンの筋播きです。紐を引っ張って、紐に沿って、くわで草の種の混じった表面の土を削り取ります。
 
表面の土を削り取った後、2,3cm耕起します。 こちらは、大根の線状の筋播きです。紐を引っ張って、紐に沿って、くわをV字型に使って溝を掘ります。
 
写真右:溝を掘ったら、同じくくわをV字型に使って、2,3cm耕起します。 写真左:2,3cm耕起したら、その後、くわの裏を使って鎮圧します。平らにするためです。
 
写真左:ニンジンの種を播きます。 写真右:くわを使って、線状に溝を整えます。
 
写真右:くわを使って、片側を鎮圧します。 写真右:大根の種を3cm間隔くらいに播きます。
 
写真右:くわを使って、大根の種に土を被せます。 写真左:覆土用の土を取るため、サイドにくわを入れます。
 
写真右:くわの裏を使って鎮圧します。 写真左:サイドにくわを入れた、草の種の混じっていない下の方の土を覆土にします。
 
写真左:覆土します。 写真左:乾燥を防ぐため鎮圧します。
 
草を被せます。 完了です。
 
こちらは、たまねぎの苗床です。キャベツ、ブロッコリーの苗床と同じ方法です。 最後に、補いに、ぬか・油粕半々を撒きます。