川口由一さんの実地指導

2013年3月10日の指導の一部です。

最初に、川口さんはじめ60数名のスタッフの紹介がありました。 水田の畝立てです。1枚の田んぼで、湿地を好む表作のお米と、排水を図っ
た畑地を好む裏作の麦の両方を育てるためには、溝がどうしても必要です。
通常は畝幅4mに溝を掘りますが、湿気ているところでは、もっと狭く畝幅3m
くらいにします。溝幅は40cmで溝を掘ります。まず、40cm幅に紐を引っ張り
ます。写真は既に溝を切っている所で実演していますが、全く溝がない所でも
同様にします。
 
紐に沿って左側にスコップの刃を入れます。 3回ほどスコップの刃を入れたら、次に右側にスコップの刃を入れます。
 
真ん中にスコップの刃を入れて 土を掘ります。
 
片側の畝に土を掘り出します。 溝を掘ります。
 
今度は、先程の反対側の畝に土を掘り上げます。このように交互に土を掘り
上げて溝を切ります。掘り上げた土は、平らに均します。草が多い場合は草を
刈ってから行います。
最初からの畝立てをご覧になりたい方は昨年3月の実地指導をご覧ください。
溝を深く掘りすぎると、薄い粘土層の下の砂利や砂の層が出てきて、水が
漏れますので、床を破らないように気を付けます。
 
床を破った状態です。土の色が変わっています。 ニンジンの筋播きです。まず、紐を引っ張って
 
クワを使って、クワ幅に表面の草を削り取ります。 次に、2,3cm耕起します。
 
次に、クワの裏面を使って鎮圧して、平らにします。
 
ニンジンの種を播きます。 草の種の混じっていない土を覆土にするため、サイドに鎌の刃を入れて(クワ
で行っても可)
 
中の方の土を取って覆土します。 覆土の厚さは、種が隠れる程度です。
 
普通は、覆土の後にクワの裏面を使って鎮圧しますが、雨が降ってきて、
土がクワの裏面に付きましたので、先に草を被せました。
乾燥を防ぐため、草の上からクワの裏面を使って鎮圧しました。
 
完了 春菊のばら蒔きです。鋸鎌で表面の草を刈ります。
 
こちらは、クワを使って表面の草を削り取っています。 軽く2,3p耕起します。
 
耕起完了です。
 
春菊の種をばら播きします。 鎌の背面で叩いて、種を土の中に落ち着かせます。
 
乾燥を防ぐため、クワの裏面を使って鎮圧します。 最後に草を被せます。
 
完了 えんどうの支柱立てです。杭を打ち付けます。
 
端は支えの杭を打ち付けて、縄で括ります。 えんどうの株の間に、しの竹を立てて、縄を張ります。
 
えんどうのつるが稲わらを掴んで上に伸びていけるよう、稲わらの束を括り
付けます。
 
1段目完了。えんどうが上に伸びるにつれて、最終的に3段目まで稲わらを
括り付けます。
ダイコンの線播き(粗放なやり方)です。クワを斜めにして、V字型に溝を切り
ます。
 
片面を鎮圧します。 ダイコンの種を、3〜5cm間隔に線播きします。
 
こちらは、先程よりは丁寧な、クワ幅に表面の草を削り取っての、大根の線播
きです。
クワで表面の草を削り取ってから、2,3cm耕起します。
 
その後、V字型に溝を切ってから片側を鎮圧します。 ダイコンの種を、3〜5cm間隔に線播きします。
 
クワを使って、土を被せて、覆土します。
 
草を被せます。 完了
 
ジャガイモの植え付けです。株間40cmくらいに鋸鎌を使って植穴を掘ります。 クワを使って植穴を掘っても可です。
 
大きな種芋は包丁で2つあるいは3つに、芽が均一になるよう切ります。小さ
いものはそのまま植え付けます。植え付けの2日ほど前に切って、切った
表面を乾燥させておくのが、ベストです。
切った面をやや斜め下にして、
 
3,4センチ土を被せます。
 
草を被せて完了です。 空豆の草の手入れです。
 
赤目の山で切り取ったこならの原木を使っての、しいたけの菌打ちを行い
ました。
こちらは、なめこの菌打ちです。